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スバルのカセットハブ

ファイル 143-1.jpg

スバル、インプレッサ、レガシィー、フォレスター、エクシーガが対象のブログです。

自ら実験している事があるのですが
三菱ふそうさんで有名になったハブですが

スバルフロントカセット式ハブの実走耐久試験です。
事前に言っておきます。
実は現状98000km走行している私のBLですが、すでに9個、カセットハブを交換してます。まぁ一般の方とは使用条件が違いますので、通常はあり得ないとは思っています。
お馬鹿なインセット値でビジュアル重視の重たいホイル、入らないサイズを入れる為に4度近くまでつけられたキャンバー角。更に車輌購入直後テストや撮影等々イジラレまくり。当然ビジュアル系快適仕様で行こうと考えてましたが、走行会仕様もデータを取る為サーキットでのテストも行ってます。

で、本題に戻ります
GD系中期までの組み立て式に対し現行ではカセット式になりましたが

はてさて本当に耐久力UPしたのでしょうか?

と、素朴な疑問、それもカセット式採用されてからずっとです。

GDB後期からPCD114.3カセット式
PCD100はBPBLから採用の物達です

組み立て式に対し明らかに良くはなっているのですが

いかんせん4WD。

弱い弱いと言われている組み立て式のハブですが

実は耐荷重には耐えてます。壊れてしまう原因はブレーキの過負荷による発熱が原因。
発熱によりハブベアリング内のグリスが焼けてしまい、潤滑能力がなくなり更にベアリング内部が加熱。そして壊れるという図式です。
過去の経験では、ホンのわずかなガタでも、「タイヤがとれちゃった」ってのがあります。ですから、ブレーキ回りに冷却ダクトを引くのはブレーキだけでなく、ハブにも◎な事となります。
わずかにでも、ブレーキにノックバックが出たら、即、積載車での移動をお奨めします。自分だけは平気っ思い自走移動。その後自走不能になってます。ブレーキ系も壊してしまいますので、更なる多大な出費になります。(本当に大げさな話ではありません)
組み立て式、まだ色々ありますが、組み立て式の話はこの辺で。

で、今回のテーマ
カセット式ですが、
PCD100と114.3が存在しますが、基本的に同じだろうと考えてます。
114.3の方がホイルとの面圧が高いので高荷重対応ではあります。

組み立て式はベアリングが円すいころ軸受け、
カセットタイプはアンギュラ玉軸受けとなっています。
アンギュラ玉軸受けは、ハブでもちいた場合、内部構造的にガタが極めて発生しにくい構造となってます。ですからハブガタを調べる際、

タイヤを揺すって調べようとしても構造的にガタを確認しずらくなります。

カセット式でガタが確認できた場合、ハブ自体相当危険な状況と判断出来ます。

私自身9個交換してますが、この際、ガタは一切確認されてません。
自分のもの、お客様の交換した物を何個か切開して中身を確認してます。
やはり内部のグリスは真っ黒でヤナ臭いします(酸化臭です)

何を基準に交換したか?なのですが

第1弾の初期症状
かなり小さな音なのですが、一般の方はブレーキが引きずるような音に近く感じると思われます。
音の表現は難しいのですが、ヒィーヒィーヒィーって感じ
ブレーキの場合、鳴きはキィーで引きずりはシュインシュインって感じかと。
相当に小さな音です。ブレーキを軽くかけても消えません。
ただ、オーディオかけているとわからないぐらいの小さな音です。
窓を閉めていてもわかりません。
この時点ではタイヤ装着状態でまわしても、全く異常なし
外したカセットハブを手で回してみても、特に異常は感じられません。
(推測ですが、この初期症状の状態で実走直後の熱い状態で、カセットユニットを外せば、回転に異常が確認できるかもしれませ。熱くてさわれませんが)

第2弾の症状
第1弾の症状で今までは交換していたのですが、自分の車輌でそのまま使ってみました。
第1弾の音は自然に消えます。擦れてると思われる部分が摩耗して接触しなくなったと考えられます。
この段階ではサーキット走行時、ブレーキ加熱状態だと、ほんのわずかにガタも発生。ノックバックも若干でます。しかし、冷えてしまうとガタもなく、ノックバックも出なくなります。サーキット走行中は走行中断でしょう。自走で帰れますし。
この状況のGDBを先日メンテしましたが、カセットユニットを取り外して、手でなるべく力を加えないようにゆっくり回すと、引っかかりが確認されます。

第3弾の症状
今、自分のレガシィーBLがこの状況です。
直線では音は確認出来ません。無音のままです。しかし、少々ハンドルを切り込むとヒィーヒィーって何かを引きずった音が発生します。
このハンドルを少々切った時点で、軽く(ほんとに軽ぅーく)ブレーキをかけると何かパッドが引っかかるような感じが。とてもいやなフィーリングが発生。
この状態でブレーキに熱を入れるとブレーキングごとに、フィーリングに変化がでます。ただ、ノックバックと言うほどではないような・・・・。

以前よりは頑丈になったフロントハブですが、ハード走行をなさる方は定期的交換をお奨めします。内部のグリス劣化により、対温度特性も悪くなりますし。

今日はこんなところで

写真はGDB114.3用Sti製Zowie改ハブキットです
交換必要部品付きです。

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