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レガシィーBHターボ 過給上がらず上がり過ぎ、普通な時も?

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レガシィーBHターボD型、過給トラブルで入庫した車輌のお話です。
めちゃくちゃはまってます・・・。

トラブル内容は
1.E/Gチェックが入る
2.異常に遅い、坂を上らない
もろもろ

実を言うと症状は出たりでなかったり。
ご来店時、私が乗っても症状が出ない・・・。そこで、
何日かお預かり。走行時のセンサー類の動作、圧の変化を調べる為、自己診断機装着データロギング。色々な条件で操作してみると、
1.キャブ車の様なアクセル操作でエンジンと対話しながらアクセルを入れていくと何の問題も出ない。
2.インジェクションだから出来るアクセルの変なベタ踏み、これをすると確実に異常に遅い、もしくは異常に早い

スバル系に乗られてる方は通称0.5病なる表現をご存じかと思うのですが、この車は0.5病ではありません。0.5病の解決はめちゃくちゃ簡単です。
この車輌の場合、遅い=過給0.8 早い=過給1.9(過給上がりすぎで、E/Gチェック、フューエルカットが入る)

ディーラさんの判断では、セカンダリタービンのタービン自体の不良、及びセカンダリタービンに付いているアクチュエーターユニットの不良。タービン交換しないと治らないと。
私の判断は違います。なぜなら、マイティバックなる負圧をかけたり、正圧をかけたりする道具があるのですが、アクチュエータ動作を確認してみると、きちんと動きます。
圧のかけ方をゆっくりでも、素早くしてもきちんと動きます。
また、セカンダリータービンが不良なら、いつも遅く、高過給になることはありません。
ディーラーさんの判断は、自己診断機でセカンダリータービン不良、交換って内容で出ています。診断機の情報を鵜呑みにしており、原因の追及がされていません。
タービン関係のトラブルではないのですが、過去にABSセンサー不良、断線、センサー交換と書いてあるトラブルシューティングで、実はセンサーの相手方のパルスリングがダメだったと言う経験もあります。この時の故障コードでの交換部品でパルスリングの交換指定は一切ありません。
自己診断機を極めてたよりにしている自分ですが、故障コードに対する修理方法は修理書の記載事項意外にも検討する必要があると考えてます。

本題にもどりますが、
BHレガシィーはシーケンシャルツインターボ、
ソレノイドバルブがてんこ盛り
これだけの数のソレノイドが付いてると、ソレノイドの個体差により
不具合が出てもおかしくありません。
車と言う工業製品を設計する上でこれだけの数のソレノイド同時制御、さぞかし設計者は大変だったかと思います。社外のブーストコントローラーのセッティングですら悩む時があるのに、大量生産品で、個体差もひどいのに、よく出来ましたって思います。
色々言われていたスバルのシーケンシャルですがね。

さて、ここまで書いたのですが、
このBH当店に来店される前までは全てディーラーさんでメンテしてました。
ここからUPした写真の説明に入ります。
吸気関係の配管ですが・・・・なぜか液体ガスケットベタベタなんです。
はっきり言ってこの作業は

「ありえません」

なぜこの様にされたか

当車輌ブローバイ出まくりで、プライマリタービン側セカンダリタービン側インタークーラー下がオイルダダ漏れだったらしいです。
何度直しても、漏ったそうです。
その結果、液体パッキンを塗り、完全に漏れる場所を封印しています。
液体パッキン・・・これって接着してしまいます。
今後のメンテ・・・・どーするんですかね、ディーラーの担当メカニックさん。
ただでさえ、脱着しずらいレガシィーのインタークーラー。
接着されてて「取れませんが・・・・」
もう、これ以上書きませんけど。

今回のトラブルの原因ですが、ソレノイドユニット内からオイル、出てきてます
本来ならあり得ないような、ブローバイが発生しているなら、まず、なぜ、こんなにブローバイが多いのか検討する必要があります。
ソレノイドユニット内に溜まっていたオイルが時間経過でスラッジ化
アクセルの入れ方で、各ソレノイドは動作のタイミングに違いがある為、エンジンの回転を上げるという動作を、元来エンジンが要求するアクセルの入れ方をすると、正常に動作しますが、それ以外のアクセル操作をすると、ソレノイド達がいろんな動作をしますので、その際タイミングが合わない、圧の流量がおかしい等々考えられます。

冗談抜きで、この液体パッキン塗りまくり、ディーラーのメカニックさん・・・ヤバイですよ。書くか書かぬか迷ったのですが、あえて今回は書きます

まぁこんなところで
いっぱい書いたから誤字脱字はご勘弁を
さて、このBH、組み上げるかな

カムカバーパッキン?タイミングベルト?その2

今回のブログは前回の続きです

具体的にどの部分のオイルシールが×なのか

12万km走行されてる車輌なので、全てを疑いたくなり・・・

そしてある程度の試験を試みました。

結果ですが

エンジン右側、カムのオイルシールIN側、EX側共に×
I/Cシーケンシャル切り替えようの弁×
更にクランクエンドシールからもにじみ確認
インテークマニホールド下、ブローバイの配管からダダ漏れに

別件ではウォーターポンプ×

この車輌ですが 購入されたのはつい最近
10万km越えで中古車店で購入

10万km越えなので、購入時タイミングベルト交換を伝えたのですが、販売店側はあまりやる気なく、そのままでの納車になったとお聞きしました。
この車輌、外観は極めて綺麗な極上状態
ところが「・・・・」なのです。

私自身も、中古車店で働いていたことがありますので、中古車店が入荷した車輌をどの様に仕上げるかはわかっています。エンジンルームも当然清掃します。
当然オイル漏れ後や水漏れ後は完全に綺麗にします。必要箇所は普通ならなおします。

今回の車輌はなおされず、清掃だけなのです。
外観が綺麗だから売っちゃったって感じですね。
間違いなく販売業者側はわかっていたのだと思われます。
タイベル交換をいやがっていたのは、その他の部分に問題がある事を事前に承知していたので、どれだけの費用がかかるか把握していたと十分に思われます。

まぁこんな感じで・・・・
ちょいと悲しく感じます・・・

今回、直す場合ですが
タイミングベルト交換、タイベル交換に伴い、カムプーリー脱着、カムフロント側オイルシール交換、オイルポンプ交換、ウォーターポンプ交換、ミッション脱着クランクエンドシール交換、ブローバイ関係のゴム管、弁等の交換・・・・etcこんな感じになります。

全てのオイルシール類が壊れた原因ですが、車輌に不適切なオイルまたは添加剤等の使用によりシール関係のゴムの弾力性劣化が原因となります。
この様に書くと、恐ろしいオイルがあるものだってなりがちですが、オイル交換時のメーカー違いでのブレンドなども考えられます。私がオイル交換する時は、出来るだけ時間をかけ、抜ききるように心がけてますが(それでも抜ききれないのですから)、回転率優先、時間優先のオイル交換作業だと当然抜ききるなんてムリですね。

まぁこんな感じのブログってことで

カムカバーパッキン?タイミングベルト?

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当店、チューニング屋らしいのですがなぜかフツーに整備ばかりな毎日です 工場内お預かり車輌で満タンみたいです

3台写ってますが、手前のインプは事故保険修理&リフレッシュ?、奥のインプはフォロントまわり歪み修理?&修理を兼ねてついでにアップグレードパーツの取付、それもジミーーーなマウント系、金色?オレンジのレガシィはオイル漏れです。

今回はこのレガシィの事を少々

実は先日、EJエンジン定番?カムカバーパッキンのオイルにじみ修理を行いました。まぁにじみレベルではなく、明らかに漏れだったのですが

先日直したばかりなのに、またオイル臭く・・・・
私自身、いつも思うのですが、EJのカムカバーパッキン交換ってパッキン位置がちゃんと入っているか目視できません。
直したばかりで、オイル臭い。

「やっちまったか?」 ←いわゆるちゃんとパッキンが入ってないとまず思ったのですが・・・・

確認してみると
「あっ・・・・・」
~中略~
今朝、ある程度分解
「あっ・・・やっぱ当たり」

カムカバーでなく、カムシャフトの先端側のパッキンからのオイル漏れ・・・・

お預かりした当日にも、お客様のいる前で少々確認はしてるのですが、点検ポイントは漏れの該当箇所以外にも行います。
「ん?カムカバパッキン代えた時、掃除した場所が・・・またオイルにじみが」 ←これはブローバイ系の点検です。

先日のカムカバーパッキンの交換は経年変化に伴う交換

そして今回は、ブローバイ制御の問題で、弱っていた部分に漏れが発生。
スバルターボ車のクランクケース内圧抜き用ブローバイ制御ですが

負圧時はインマニに吸わす
正圧時はエアフロタービン間で吸わす
と、なってます。
この制御弁の気密性に問題が出ると正圧時にクランクケース内部の内圧が上がり、具合のよろしくない状況になったりします。
わかりやすい一例だと、なんもしてないのに、オイルレゲルゲージ奥までささってなかったりとか

おっとカムシール確認ついでなのですが、この車輌12万km、タイミングベルト無交換です。ベルト、軽く押しても、たわみます。
このたわみ量、実はめちゃくちゃ異常です。交換後はこんなコトしてもたわみません。

写真なんなの?まぁ詳しい解説が必要な方は聞きにきてください。
文で書くの、苦手な物で

異音で入庫した車輌

サーキット走行をなさってる車輌が異音で入庫しました

ところが、入庫、リフトアップして各所点検

ところが・・・・

何も起きません 異音でません・・・・

数分経過・・・

おお、ありました

これは実走しないとわかりませんね

リフト上では走行振動が伝わらないので

とある箇所の溶接が取れてます

純正部品の交換だと、この破損箇所の部品はassy扱いで出ません

assy交換だと部品代約10万円・・・・プラス工賃

てなわけで、「ぢぢっ」と溶接

強度が関係する場所ではないので、これでOKです

早期での異音発見だと、この程度で終わってしまいます。

小さな異音、早期にご相談下さい

写真ナシです、すいませんっ

作業中写真撮りながらって、作業の進行に影響でますもので

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